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| ■5月の特集「円頓寺界隈を歩こう!」(2007年掲載) |
陽気の良い季節になりました。
■江戸時代の面影を残した「四間道」
地下鉄「丸の内駅」の8番出口を出て北に歩き、最初の交差点を左手(西)に折れて進むと、堀川に掛かる「五条橋」が見えてきます。 この「五条橋」は、名古屋城築城の際に、清洲城下の同名の橋から橋材の一部と名前が移されたという由緒あるもので、現在の橋は1938年(昭和13年)に架け替えられたコンクリート製のものです。 とはいえ、昔を再現した擬宝珠や石畳の外観はレトロな感じの良い雰囲気で、堀川を渡る風を感じる事が出来ます。
さて、五条橋の向こう側には、「円頓寺商店街」のアーケードの入り口が見えますが、直ぐの交差点を左手(南)に曲がってみましょう。 直ぐに、昔ながらの黒塀の町屋が見えてきます。情緒があって良い雰囲気ですね。 そして最初の交差点を右手(東)に曲がると、目の前に「浅間神社」が見えてきます。
「浅間神社」(せんげんじんじゃ)は、1647年(正保4年)に建立されたとされる古い社で、境内には当時からある巨木があり、保存樹に指定されています。 「浅間神社」の前を右手(北)に折れると、そこが「四間道」(しけみち)と呼ばれる通りです。 この「四間道」は、1700年(元禄13年)に円頓寺付近で起きた大火災の教訓から、防火対策として堀川端の問屋筋の裏を拡張して、道幅を四間(約7m)に広げた事から付いた名前です。
この辺りは、江戸時代には「上宿」「幅下」と呼ばれ、御用達商人が多く住んでいたのですが、その繁栄の跡が偲ばれる感じがします。 町並みを眺めるだけではなく、辺りには今も残る土蔵や古い家屋を利用したお店もいくつかありますから、それを回ってみるのも楽しいでしょう。 ■アーケードの続く「円頓寺商店街」「円頓寺本町商店街」
「四間道」を進むと「円頓寺商店街」のアーケードの入り口です。 円頓寺の商店街は、高速道路の工事が続く江川線の道路を境に、東側が「円頓寺商店街」で、西側に「円頓寺本町商店街」があり、その先に「西円頓寺商店街」があります。 この「円頓寺商店街」では、毎月第一日曜日に「ごえん市」というフリーマーケットや模擬店が開かれており、毎回賑わっています。
アーケードを進むと1804年(文化元年)に創建された「慶栄寺」が右手に見えますが、更に先に小さな鳥居が見えてきます。これが「金刀比羅神社」です。 小さいな神社ですが、名古屋城の三の丸にあったものが1859年(安政6年)にこの地に移設されたもので、毎年10月10日には大祭が行われます。 さて、その先には地名の由来になった「圓頓寺」があります。
「圓頓寺」は1654年(承久3年)に普敬院日言上人が創建し、1724年(享保9年)に現在地に移った日蓮宗の寺院です。 本堂は、名古屋城天守閣使用の余材を拝領して建てたといわれています。 本堂脇の堂には、尾張藩祖・徳川義直の側室が寄進した鬼子母神像が安置されており、毎月18日に公開されています。
江川線の道路の反対側が「円頓寺本町商店街」です。 この「円頓寺」「円頓寺本町」「西円頓寺」の各商店街は、名古屋でも最も古い歴史を持つ商店街として、古くから庶民に親しまれた街です。 清洲から名古屋に城が移された「清洲越」によって、この界隈には城下町が造成されましたが、明治20年代以後に鉄道が出来ると、周辺に工場などが建設されて、円頓寺筋が商店街として発展、劇場や寄席も設けられて活況を呈したのです。 時代の変化と共に街の様子も変わってきましたが、今もなお、どこか昔懐かしいの面影があるのも、そんな歴史があったからでしょう。
さて、円頓寺の商店街といえば、夏に行われる「円頓寺七夕まつり」が有名で、アーケードに吊り下げれられた巨大なキャラクターが目を引くだけでなく、数多くの露店が並び、期間中はパレードや音楽演奏などの様々なイベントも行われます。 上の2枚の写真は、2006年の「円頓寺七夕まつり」の様子ですが、普段でも金シャチの看板が吊るされており、円頓寺らしい雰囲気を演出しています。
ところで、円頓寺では界隈を紹介するフリーマガジン「ポウ」(年2回発行)という冊子も発行されていますので、ぜひ手にとって読んでみて下さい。 冊子は「円頓寺商店街」の「ふれあい館えんどうじ」や、「円頓寺本町商店街」の「自由空間・藁の棲」などで配布されています。
「円頓寺本町商店街」を進むと、右手に「多賀宮」という延命と縁結びの神様を祀った神社があります。 ここには、願い事が叶うかどうか直ぐわかる「おもかる石」が置かれていますので、お参りして試してみても良いでしょう。 この先に進むと道が左手にカーブしてアーケードは終わりますが、その先が「西円頓寺商店街」です。
通りに出ると、名古屋駅前の高層ビル群が見えてきますが、「西円頓寺商店街」には、レンガの壁越しにビルが見えるポイントがあります。 このレンガ塀は、市バスの那古野営業所の跡地の塀で、近代的なビルとの対比が面白い光景です。
旧・那古野営業所は名古屋の電車発祥の地で、市電の前身である名古屋電気鉄道が1897年(明治30年)に本社・工場・車庫として設立した場所です。 レンガ塀は、その時代から引き継がれた現存する唯一の証ですが、民間の開発業者により29階建てのビル建設工事が始まっていますので、近いうちには見えなくなるかも知れません。
そのまま直進して「西円頓寺商店街」を過ぎると、名古屋駅の北に出てきますが、そこから右手(北)に向うと、「ノリタケの森」や「産業技術記念館」があります。 時間があれば、そちらも見学して見てください。 下の写真は、「ノリタケの森」の様子です。
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