金シャチ商店街
 
 
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3・4月の特集「歴史と自然を感じるみち/原〜平針界隈を歩こう!」(2008年掲載)
3・4月の特集「歴史と自然を感じるみち/原〜平針界隈を歩こう!」
原〜平針根界隈マップ

 春を迎えて、まち歩きもは楽しい季節になりました。

 こんな時は、やはり自然の風を感じて、草花を愛でてみたいもの。

 そこで今月は、自然が多く残る天白区の中でも特にお薦めの散策ルート、原駅から大堤池、荒池、名古屋市農業センター、針名神社を経て平針駅までのコースをご紹介します。



■岡崎から名古屋に向う近道だった「姫街道」 原ターミナルビル

 今回のスタートは、地下鉄鶴舞線の原駅です。

 原駅の上に立つ5階建てのビルは「原ターミナルビル」で、1階にはバスターミナルやお店が入っていますが、4階には「天白文化小劇場」が入っています。

 大理石の壁やバルーンシェイドのカーテンがあり、本格的な舞台設備と350席を備えたホールで、様々な催し物に利用されています。


原ターミナルビル

 この「原ターミナルビル」を中心に約120店のお店で構成されているのが「原駅タウン」(原駅前商店街)です。

 地下鉄鶴舞線が八事から赤池まで開通し、原駅が出来たのは1978年(昭和53年)10月ですが、商店街振興組合が誕生したのはそれより少し遅れて1982年(昭和57年)の事です。


平針西口交差点

 駅が出来た当時は平地にバスターミナルがありましたが、1997年(平成9年)にターミナルビルが完成し、現在のような光景となりました。

 そうこう言っているうちに、ターミナルビルから南に進んで、県道56号線(以前の国道153号線)の大きな通りを東に向かい、平針西口交差点に出ます。


姫街道入口

 この大きな交差点を直進せず、その一本北にある裏道のような感じの道が「姫街道」です。

 「姫街道」は、正式には「平針街道」と言いますが、1612年(慶長17年)に徳川家康の命により、岡崎から名古屋城への近道として造られた街道です。


立中墓地

 東海道のような主要街道に対する意味で「脇街道」とか「姫街道」と呼ばれ、街道の両脇には松並木あったそうですが、今は何も残っていません。

 「姫街道」に入ると直ぐ左手に小さな墓地が見えますが、これが「立中墓地」で、この道が古くからの街道だった事を示しているような感じです。


環状二号線工事光景

 この「立中墓地」は名古屋市の所有で、管理は八事霊園管理事務所が行っています。

 少し進むと、工事が進む「名古屋環状二号線」と交差する場所に出ます。

 正式には「国道302号線」と言い、名古屋市周辺を一周する環状道路で、2010年の開通予定に向けて高速道路も建設中です。


御嶽神社

 道路工事が進むに連れて、景観が少しづつ変わってきましたが、高速道路が完成すると全く違った光景になる事でしょう。

 さて、また少し進むと左手に小さな祠が見えてきます。

 祠の横にある石柱には「御嶽神社」と刻まれ、その横には明治24年の日付が入った石柱と、昭和7年に土地を寄進した事を示す石柱が立っています。


平針3丁目交差点西

 天白区で「御嶽神社」というと、八事の御幸山にも同名の神社がありますが、そちらは明治44年創建ですから、石柱だけ見るとこちらの方が古い気もしますが、その辺りは謎なので、地元の歴史に詳しい方に聞かないと判らないです。

 さて、狭い道を抜けると片側一車線の道路(県道58号線)と合流しますが、その先の平針三丁目の交差点を右(南)に曲がります。


秀伝寺

 交差点の直ぐ南にあるのが「秀伝寺」です。

 1498年(明応2年)に宗栄により創建された曹洞宗の寺院ですが、1588年(文禄元年)に焼失した後、1612年(慶長17年)に徳川家康の命により再興されました。

 今は境内に保育園があり、本堂も立派な鉄筋構造ですから、外観的には歴史を感じさせる物は残っていない感じです。


向ヶ丘2丁目付近

 このバス通りは、真っ直ぐ進むと愛知県警の運転免許試験場に行きますので、愛知県にお住まいの方で自動車免許をお持ちの方なら一度は通った事のある道だと思います。

 かつては、道の両側に免許用の写真を撮るお店が並んでいましたが、今は方式が代わってお店も無くなってしまいました。


大堤池北

 さて、右手に平針小学校が見える辺りから裏道に入り、そのまま進むと「大堤池」が見えてきます。

 池の北と西側には桜並木があり、東側は葦で覆われた岸辺が残る池で、天白区でも有数のトンボの宝庫だそうです。


大堤池

 葦に覆われた堤から見渡す光景は、何故か穏やかな気分にさせてくれると思います。

 この大堤池と、これから向う荒池にかけては自然が多く残るエリアで、緑地保全地区にも指定されて、緑の保全が図られています。


農業センター西

 付近には生産緑地に指定された農地が広がっていますが、名古屋市では「荒池なごやかファーム構想」を作成して自然を残す取り組みをしています。

 道の途中には、構想の主旨に賛同して設立された「荒池ふるさとクラブ」が復元した溜め池と無農薬栽培の水田もあり、ホタルが舞うような里山風景の再現を目指しています。


農業センター西

 暫く進むと竹林の間を抜けていく光景になりますが、ここでは竹林と雑木林を整備して「森の遊び場」を造る構想もあるようです。

 竹の隙間から入る光が何とも言えない落ち着いた雰囲気です。

 一帯は野鳥保護区になっていますから、野鳥の鳴き声も聞こえるかも知れません。


荒池北

 竹林を抜けると「冒険の森ゾーン」の緑地公園として整備が進むエリアに出ます。

 人工的に水路を作り、水と親しむようなスペースが造られていましたので、完成すると光景が随分変わるかも知れません。

 途中には、枝垂れ梅が植えられており、3月上旬には綺麗な花を咲かせています。


荒池

 荒池は、約9ヘクタールの面積を持つ、名古屋市内でも三番目の大きさの農業池です。

 農業用としての利用は少なくなりましたが、渡り鳥が飛来し、自然が多く残る場所として貴重な存在になりつつありますが、先に挙げた自然を残す取り組みが始まっていますから、これからも残っていくと思います。

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■農業に親しむ施設・名古屋市農業センター 名古屋市農業センター

 荒池の北に広がるのが「名古屋市農業センター」です。

 ここは、1965年(昭和40年)に農業技術の研究・指導のために設けられた施設ですが、名古屋コーチンや乳牛、羊、豚などの飼育施設や、野菜・花などの栽培が行われ、市民が農業に親しむ場所としても公開されています。


名古屋市農業センター内部

 売店では、園内で生産された牛乳や乳製品、野菜、花などが販売されているほか、ベゴニアを中心にした温室や、14品種約700本のしだれ梅がある梅園、芝生広場などがあって、幼稚園などの遠足先にも利用されています。

 また、春の「しだれ梅まつり」や秋の「農業センターまつり」には、特設の産直売店も並び、大勢の人出で賑わいます。


農業センター給水塔

 園内をゆっくり回ると結構時間が掛かりますので、今日は梅園を抜けて裏門から出る事にします。

 裏門左手にある古い給水塔が、何とも言えない風情ですね。

 裏門を出て右手に進むと、針名神社の鳥居が見えてきます。


針名神社鳥居

 針名神社は、秋葉山と呼ばれる山の中腹で、樹林が多く残る静かな環境の中にあります。

 905年(延喜5年)に醍醐天皇により編纂が開始された「延喜式」に記載されている事から、それ以前の創建と伝えれられている由緒ある神社ですが、慶長年間(1612年頃)に現在地に移ったようです。


針名神社

 境内にそびえる杉の木は、現存するものでは名古屋市内で最大のもので、ご神木ですが名古屋市の保存樹にも指定されています。

 7月に行われる天王祭では「ちょうちんともし」と言う、200個余りの提灯を吊るした高さ約10mの柱が立てられます。


針名神社北

 さて、針名神社を抜けて秋葉山へ向います。

 右手には、どんぐりの森が広がり、坂道の両側には紅葉が並んでいますので、秋の紅葉の時期には楽しめる道です。

 この坂の右側に忠魂碑や顕彰台が並んでいる場所があります。


忠魂碑

 明治時代の日清戦争や日露戦争の忠魂碑や、第二次世界大戦の戦没者を祀った顕彰台などが並んでいる光景は、今の時代には異質な感じがするかも知れませんが、村内から出兵して戦没した兵士の霊を慰めている場所です。

 毎年4月には慰霊祭も行われているそうです。


秋葉山慈眼寺

 秋葉山の頂に建つのが「秋葉山慈眼寺」です。

 809年(大同4年)に京都御所が炎上した際、遠州の三尺坊尊が火災を鎮めるために京へ上り、その帰路に立ち寄ったに残した「鎮防火燭」により創建された寺院です。


秋葉山慈眼寺

 その後、1560年(永禄3年)の桶狭間の戦いの際に、織田信長が祈願して勝利を得た事から三尺坊の尊像を奉納しています。

 神仏混合の珍しいお寺で、神仏の行事も行われており、毎年12月16日に火渡り神事が行われます。


秋葉山慈眼寺参道

 慈眼寺を出て、参道を下ります。

 急な坂道なので見晴らしが良い所もありますが、藤棚としだれ梅、ぼたん桜の並木があって、それぞれ時期には見事な光景が広がります。

 参道の入口には針名神社や秋葉山慈眼寺の道標が立っています。


県道56号線

 県道56号線に出て、平針駅前に向います。

 「平針街道」が「姫街道」と呼ばれた事は最初に記しましたが、それにちなんで毎年4月には「天白姫行列フェスティバル」が開催されています。

 このイベントは、参加者が時代衣装を着て、「平針駅前商店街」から「植田商店街」までを歩くもので、平成20年で16回目を迎えます。


平針駅前商店街

 平成20年は4月5日(土)午後1時から開催されますので、是非ご覧になって下さい。

 さて、平針駅前に着きましたが、この駅を中心に約100店舗からなる商店街が「平針駅前商店街」(平針ガーデン)です。

 この商店街を起点にして、自然が多く残る界隈を楽しんでも良いですね。

 今回もお付き合い頂きありがとうございました。

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原〜平針根界隈マップ
■原〜平針界隈関連リンク
「原駅タウン」
「荒池ふるさとクラブ」
「名古屋市農業センター」
「平針ガーデン」
「天白区:史跡散策路」(名古屋市公式HP)

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